私は安楽死執行人
安楽死は本来、末期症状の患者の救済として適応されるものだった。
しかしその頃から20年経った2035年では、遂に安楽死を取り扱う公務員ができた。
それが安楽死執行人である。
執行人AA6が私の名前
AA6「はい、今回はどのようなご用件でしょうか」
男「安楽死を頼む」
AA6「手数料に1万円を頂きます。障害者手帳を提示・・・」
男「いや、持っていない」
そう言いながら男は一万円を差し出す。
AA6「はい、ちょうど頂きました。」
AA6「では、こちらにどうぞ」
男「おう・・・」
AA6「そこで仰向けになってください」
男は仰向けになる
AA6「次にこの袋をかぶり目をつむってください」
男「目をつぶったぞ」
AA6「そう・・・ですか・・・」
AA6「なにか言い残したことはありませんか?」
男「すまない真矢、悠太・・・こんな父親で・・・」
男「でも、もうこれしかないんだ!仕事は倒産、大量の借金・・・」
男「なんでこんなことに・・・こんなことになったんだよ!くそっ!」
AA6「なにかやりたいことはありますか?」
男「俺を倒産に追い込んだあの会社!あの会社をつぶ・・・」
ガンという機械の音が響く
これ以降男が言葉を発することはなかった
End
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